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「坂の上の雲(5)-(8)」 読了

アメリカ出張をはさんで、時間がかかりましたが、ようやく読み終わりました。

「坂の上の雲〈1〉」 司馬遼太郎
「坂の上の雲(2)-(4)」 司馬遼太郎

後半は、満州での攻防戦や、バルチック艦隊との日本海海戦など、どんどんとクライマックスへ加速していきます。

特にバルチック艦隊との日本海海戦は圧巻。
海戦の場面自体が圧巻というより、旅順要塞での戦闘や、奉天で一進一退の攻防や、ロシアからのロジェストウェンスキーの率いるバルチック艦隊の航海など、それらの全てが最終的に日本海海戦に繋がっていって、凝縮されていく、その過程の作り方がとても見事。それらが最後の海戦の場面で頂点に達して、劇的な戦闘とあいまって、とてもドラマティックな展開になっています。

あと印象的なのは、様々な場面で展開される、集団を統べるもの者の行動や思考についての考察。
多くの人を巻き込んで何らかの目的を達成しようとする時には、情報を集めて、戦略を練って、計画を立てて、それを実行していく、というそれぞれのステップで、様々な判断をともなって実現していくわけですが、目的が達成できるかどうかは当然ながらそれらを判断したり束ねたりする司令官や参謀にかかっている、ということを改めて考えさせられました。
小説の中では、歴史的なリーダー達が犯した多くのアンチパターンを提供してくれています。

司馬遼太郎さんはこの作品を書くにあたって5年に渡る調査と、4年を超える期間を執筆にあてたと言います。一体どれだけ綿密に調査して、どうやって頭の中で構成して、紙の上に表現していったんだろう。
膨大な文献や資料や取材などから事実を再構成して、それを単に史実としてだけでなく、文学として表現していくこの能力は感服せずにいられません。

三笠を見に行かなきゃな~
記念艦三笠(横須賀市経済部観光課)

坂の上の雲〈5〉
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