勝間 和代
ダイヤモンド社 (2007/12/14)
売り上げランキング: 19
今話題の人である勝間和代さんの、知的生産性を上げるための効率化の秘密をあますところなく披露した本です。
大まかにはこんな感じの内容です。
- 情報の重要性、ITの活用、フレームワーク
- 本質を見極める技術
- インプット、読書の技術
- アウトプットの技術
- 生活習慣の技術
- 人脈作りの技術
よくある自己啓発もののカテゴリの本で、それぞれの章で1冊ずつかけて語るような内容がぎゅっとまとめられたような本ですが、この本の特筆すべきは、最新のITツールを使いこなして生産性を上げるという点が多く触れられているところ。それもちょっとした小手先のTipsだけでなく、徹底的に、やりすぎでは?と思えるくらいにITツールを駆使しています(でも「グーグル化する」ってのは、なんだかなー(笑))
内容は主に著者の経験を理由にした主張なので、それぞれの方法や考え方についての厳密な分析はされていないし、理由づけがある場合も弱かったり、意図的に主張にそった事実のみを挙げているように見える部分もいくつかあります。また、「自分はこんなにすごい」的な内容が多いのもちょっと鼻につくところもあります。
ただ、「私のやり方」と、それによって出来上がった「私のこと」を披露することで、その方法にある程度の説得力を持たせることはできるし、知的生産性向上の方法の1つのやり方を共有しようとしている、という見方で読めば参考になることはたくさんあります。
自分が気付いていなかったこと、自分が実践していなくて取り入れられそうなことはぜひ試していきたいです。
具体的には
- フレームワークを徹底的に蓄積する
意識して使っているフレームワークは限られた分野のもの。一般的なフレームワークも、フレームワークと意識して使うほうが効果的だと思う。
- 自分のフレームワークを作る
自然に自分の中にできてはいるのだけれど、ぼんやりしたものが多いかも。言葉や文章で定義できるような明確なフレームワークを作ることが必要かも。
- 失敗力をつける
基本褒められるのが好き&怒られるのが嫌いなので、極力失敗をしないようにしている(というか、失敗しないことしかしないようにしてるかも)。確かに失敗した方が気付くことは多いだろうなぁ。
- 目的意識を持ったコミュニケーション
飲み会とか雑談とか楽しいし大事だけど、ただ楽しいだけの時間になってることも多い。
- 学びを常に数字に置き換える
数字を曖昧さを排除できて、明確にできる。他人の認識との誤解が少ない。
- 情報を「Give&Give&Give&Give&Give」する
情報は与える人の元に集まってくる、というのは僕の経験的にも正しい。
などかな。
それにしても、著者のバイタリティと、徹底した生産性向上のための武装には恐れ入るばかりです。
これだけのことが全部できれば確かに生産性は10倍上がるかもしれない。
ところで、Amazonのレビューを見てると、大体3パターンの評価に分かれるようですね。
- すごい!感銘を受けた、私もやってみよう。
- 著者は特別優秀だからそんなことができるのであって、普通の人にこんなことできるわけない
- そこまでやらないといけないの?そんながんばってお金稼いでどうするの?お金がすべてっていう感覚がいや。
本書を読んでどう捉えるかは人それぞれですが、その捉え方で既に生産性に差が出てるんだろうなー、なんて思ってしまいました。