MindManagerを使ってみてます

僕は今までMindMapを書くのにFreeMindを使っていたのですが、最近MindManagerの試用版を試してみてます。
FreeMindに比べて、アイコンやイメージが多くてよりビジュアルなMindMapが作れるのと、吹き出しや独立したノードが書けるなどMindMapの柔軟性が高いのと、PowerPointやその他のツールへのエクスポートができる、という点がメリットです。
ただし、FreeMindのインタフェースに慣れてるので少し操作に戸惑うのと、スペックの低いPCだと若干もったりしてしまうところが難点。

でもなかなか使いやすくて便利!!
購入を検討中だけどちょっと高いなぁ。会社で買ってくれないだろうか。。

MindManager Pro 7 日本語版
マインドジェット
売り上げランキング: 829

FreeMindからMindManagerへの変換は、MindJetのWebの7.11.1 Set the XML Using a Transformation (Load XML)にあったXSLTとマクロでできていたのですが、今はなくなってるみたい。
仕方ないので、Files: FreeMind Import for MindManager 7にあるツールが使えそうなので試してみるもエラーで失敗。

結局、http://www.mindjet.com/us/devzone/x5/mm5_object_model_reference/XML.html あたりをarchive.comから取ってきて、最初と同じようにマクロとスタイルシートを使いました。

以下は手順のメモ。

  1. LoadXML.mmbasFromFreeMind.xsltを適当なフォルダにコピー
  2. MindManagerで[ツール]-[マクロ]-[マクロの整理]-[追加]で適当な名前を付けてLoadXML.mmbasを選択
  3. MindManagerで[ツール]-[マクロ]-[マクロの整理]で作ったマクロを選んで[実行]
  4. [Select an XML File to transform]でFreeMindのファイル(*.mm)を選択
  5. [Select an XSLT File to Transform With]で"FromFreeMind.xslt"を選択

マンダリンケーキのレシピ | FreeMindのファイルをMindManagerで読めるようにするには
Import and export to other applications - FreeMind - free mind mapping software

「あなたもいままでの10倍速く本が読める」

あなたもいままでの10倍速く本が読める
ポール・R・シーリィ 神田 昌典
フォレスト出版 (2001/09/19)
売り上げランキング: 231

1ページを1秒くらいでページをめくりながら本を読んでいくという「フォトリーディング」についての本です。

フォトリーディングについては「本当にそんな読み方で内容が理解できるのか?」という疑問がありましたが、実際にはフォトリーディングだけで全て内容が理解できる、というものではありません。フォトリーディングは、意識下に情報を蓄積することが目的であって、その段階では顕在意識上で認識できる情報にはなっていないからです。その後の「アクティベーション」のステップを通して、顕在意識下に蓄積された情報を、意識上の認識と結びつけていきます。

つまり、フォトリーディングは読書のプロセスの一部に過ぎないのです。全体は以下のようなプロセスになっています。
-準備
-プレビュー
-フォトリーディング
-アクティベーション
  ポストビュー
  熟成
  スーパーリーディング&ディッピング or スキタリング
-高速リーディング

このようなやり方によって
-無意識のうちに視覚情報を処理できる脳の能力
-繰り返し読むことで理解を深める
-記憶は脳の中のある一定の場所に保管されているのではなく、アクセスするたびに再生される
-完全な情報を持たないことによって逆に脳が情報を積極的に探そうとする
といった脳の特性やメカニズムをうまく利用しているです。

フォトリーディングは、読書力を高めるための新しいテクニックであり、テクニックを学ぶことにより引き起こされる、「全ての内容を一字一句丁寧に読まなければいけない」、「読みながら理解し、記憶しなければならない」といった従来の読書法からのパラダイムシフトなのです。

とはいえ、実際にそのやり方で理解できるのか、こればかりは実践してみないとわかりません。
Affirmation(肯定、プラス思考)はフォトリーディングの重要な要素らしいので、フォトリーディングは可能だ、と信じつつ、これから読む本では実践してみたいと思います。

あなたもいままでの10倍速く本が読める / The PhotoReading Whole Mind System マインドマップ

「地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」」

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」
細谷 功
東洋経済新報社 (2007/12/07)
売り上げランキング: 7

「地頭力」とはあまり聞きなれない言葉かもしれませんが(地頭はしばしば聞きますが)、本書では「あらゆる問題解決をする上での基本となる考える力」として定義されています。
そして、「地頭力」の本質として以下の3つの思考力が挙げられています。

  • 「結論から」 (仮設思考)
  • 「全体から」 (フレームワーク思考)
  • 「単純に」 (モデル思考、抽象思考)

で、これらの「地頭力」を鍛えるための強力なツールが「フェルミ推定(Fermi Problem/Question/Estimation)」です。「フェルミ推定」は、「正解を求めることが非常に難しい数量について、なんらかの推定ロジックによって短時間でおおよその数を求める方法」のことです。
Fermi problem - Wikipedia, the free encyclopedia

「フェルミ推定」についての話はこの前読んだ「How Would You Move Mount Fuji?: Microsoft's Cult of the Puzzle--How the World's Smartest Companies Select the Most Creative Thinkers」にも書いてあって、コンサルティング会社やIT系の企業などで面接試験で出題されることが多いようです。

これらの思考力や思考方法の枠組み自体は、多くのコンサルティング系書籍やロジカル・シンキング系の書籍などで語られていて、ある意味流行りものでもあるので、多くの人が知っている基本的な考え方だと思います。

ボク自身も最初は、「それくらい知ってるよ」ってな感じで読み進んでました。

しかし、中盤から具体的な例や実際の仕事や生活の中でどのようにそれらの思考力を適用していくかや、それらの思考力の詳細や本質的な部分に触れていくにつれて、無意識にできている部分もあるけど、表面的にしか実践できていなかったり、まったく意識していなかった点など、いろいろと気付かされました。

例えば

  • 何かをの結論を導き出すためにデータを集めて調査するような場合に、仮設を立ててその検証に必要なデータを集めるというステップを踏むのではなく、やみくもにデータを集めてしまったり(効率的でないデータ収集)
  • 品質を重視するあまり適切なタイミングで結果を出せなかったり(時としてスピードが品質より優先順位が高くなる場合もある)
  • プレゼンテーションで、「この報告が相手にとってどういう意味があるか」「相手にどうしてほしいか」を伝える前に、「報告したい内容のアジェンダ」「個々の報告の説明」から始めるという手順を取ってしまったり(相手が知りたいことは何か?という「相手」の目線で考えられていない)

などなど、、、全然身についてないことが認識できましたよ orz

本書のもう1つの特筆すべき点は、さすが優秀なコンサルタントの著者が書いただけあって、とても読みやすくて理解しやすいということ。
構成が非常に論理的で、ポイントが理解しやすい構成になっていて、著者の論理構成力の高さと、「自分」からではなく「相手」から考える目的思考・仮説思考力がわかります。
また、述べられている事例やものの例えがいちいち的確で、共感させられてしまいます。これは著者の抽象化能力の高さによるものでしょう。

かなりお勧めの書籍です。

途中、地頭力を評価するフェルミ推定の例題として、「日本に電柱は何本あるか?」という問題が出題されて、問題を解いていくなかで、どのような思考過程を辿ったかをチェックして、地頭力を評価していますが、これはなかなか面白い。
ぜひ、みなさんもやってみてください。ちなみに僕の推定では2300万本という結果になりました。

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」 MindMap

「ハーバード流交渉術 / GETTING TO YES」

ハーバード流交渉術
ハーバード流交渉術
posted with amazlet on 08.01.05
ロジャー フィッシャー ブルース パットン ウィリアム ユーリー Roger Fisher Bruce Patton William Ury 金山 宣夫 浅井 和子
阪急コミュニケーションズ (1998/03)
売り上げランキング: 129207

以前受けた英語によるネゴシエーションのクラスで紹介されていたので、日本語訳のほうを読んでみました。
本書は交渉術に関する古典であり、数ある交渉術に関する書籍のもとともなっているものです。

通常交渉では自分の立場を主張してしまいがちです。
立場を主張する交渉では、強硬に自分の立場を主張し相手に譲歩を迫る「ハード型」、相手との関係を悪化させないために友好的な反応をし相手に譲歩する「ソフト型」、のいずれかの方式をとることになります。ソフト型はハード型の相手に不利な条件を飲まされてしまうかもしれないし、ハード型は交渉に勝てたとしてもその後の関係が悪化してしまうかもしれません。

本書で勧められている交渉はこれらのどちらでもなく、「原則立脚型」と呼ばれるものです。原則立脚型交渉の主なポイントは

  • 「立場」に焦点を合わせるのではなく、双方の「利害」に焦点を合わせる
  • 人と問題を分離する
  • 複数の選択肢をつくり、決定はその後に行う
  • 客観的基準を強調する

といったものです。本書は、この「原則立脚型」の交渉について、交渉というものの本来の目的や本質を捉え、それを実現するための方法論を、具体的な例を交えつつ解説しています。

交渉の際に、こうした方がいい、こう言った方がいい、といったような小手先の交渉テクニックや、「交渉に勝つ」ことを目的としたような交渉ハウツーものとは一線を画した本です(そもそも「交渉に勝つ」ことが目的ではない)。

双方にとって有益な結果がでるような交渉をお望みなら、ぜひ読んでみることをお勧めします。

「ハーバード流交渉術」 マインドマップ

「日本のもの造り哲学」

もの造りにかかわる人は必読

日本のもの造り哲学
日本のもの造り哲学
posted with amazlet on 07.12.20
藤本 隆宏
日本経済新聞社 (2004/06)
売り上げランキング: 8978

日本のもの造りは、現場の組織能力は高いがその割に儲からない、といったことが多いと言われてきましたが、その状況に対して、もの造りの現場からの戦略論を提唱する、というのがこの本の主旨です。

もの造りに対する長年の研究による深い洞察を通して得られた知見を元に、日本のもの造りをもっと強くしていくためにはどうしたらよいかを深く追及していて、筆者の日本のもの造り現場に対する熱意と愛情が伝わってくる1冊です。

なお、ここでいう「もの造り」は、形ある物を作り出す自動車や機械などの製造業だけでなく、加工食品などもそうだし、ソフトウェアやサービスを作り上げるような活動も「もの造り」としてとらえることができでしょう。


まず興味深かったのが、「もの造り」に対するとらえ方。
最初に、もの造りを行う企業を評価するために、企業が持つもの造りに関連する能力について以下のような枠組みを提案しています。

もの造りの組織能力 -> 裏の競争力 -> 表の競争力 -> 収益力

もの造りは、
- もの造りを行う組織がもつ、効率的なオペレーションを安定的に実現できる能力や継続して学習・改善を行っていくことのできる「もの造りの組織能力」に支えられて、
- 実際にもの造りを行う現場における生産管理や効率などの生産性、リードタイム、歩留りなどで評価される「裏の競争力」を持ち、
- 市場に対しては価格、品質、ブランド、サービスなどのパフォーマンスを表す「表の競争力」によって顧客の評価を獲得し、
- そして、それらを総合した結果として得られる「収益力」につながる、
といった構造になっている、というものです。
これは、よく見ると、バランススコアカードの4つの視点「財務」「顧客」「内部業務プロセス」「学習・成長」と同じことであるということに気づくと思います。

また、「もの造りとは設計情報をさまざまな媒体に転写していくことである」という考え方がとても興味深いと思いました。例えば、
- 「製品開発」とは設計情報を作り出すプロセスであり、
- 「生産」は設計情報を材料に転写することであり、
- 「販売」は設計情報を顧客に発信することであり、
- 媒体に設計情報が載せられた「製品」を顧客に届け、
- 顧客はその設計情報を「消費」する、
という具合です。

こうやって設計情報の流れに注目してみると、「製品が持つアーキテクチャ」という考えに自然に行きつくと主張しています。ここでいう「製品が持つアーキテクチャ」とは、設計者がその製品の設計をどのような「基本的なものの考え方」で行っているかを表す概念として定義しています。

そのアーキテクチャは、
- インテグラル(擦り合わせ) or モジューラー(組み合わせ)
- オープン or クローズド
という2つの観点で区分されていて、それぞれの組み合わせにより、
- クローズド・インテグラル
- クローズド・モジューラー
- オープン・モジューラー
の3種類に分かれます(インテグラルは通常社内や企業グループ内で閉じているのでオープン・インテグラルはない)。

モジュラー型は、汎用の共通部品を組み合わせて製品を作り上げる形態で、自転車やPCなど部品のインタフェースが規格化されていて、どこから部品を購入してもその組み合わせによって製品ができるような製品です。規定されたプロトコルを実装するコンポーネントを組み合わせて作り上げられるコンピュータ・システムやパッケージソフトの組み合わせで作られるような業務アプリケーション・システムなどもこの部類に入ります。ある1つの機能をある1つの部品が提供する、といったように、機能と部品の関係が1対1になっているというのが特徴です。

対するインテグラル型は、機能と部品の対応が錯綜しているのが特徴です。例えば代表的なインテグラル製品である自動車を例にとると、乗り心地や快適性、走行安定性といった品質を実現する機能は特定の部品のみで実装できるものではなくて、複数の部品に機能が偏在していたり、それらの関連や絶妙に調整されたバランスの中で「擦り合わせ」により成り立っている機能である、と考えることができます。車の他には、高機能な家電製品や高度な精密機械、ゲームバランスが重要であるゲームソフトなどがこれにあたります。また、日本で特に多いといわれるカスタムメイドで構築される業務アプリケーション・システムなどもこの部類に入ると思います。


そして「もの造り」は、この「ある製品が持っているアーキテクチャ」と、「ある国の企業が持っている組織能力」との相性がよい場合に、高い競争力を持つことができる、というのが著者のスタンスです。

「ある国の企業が持っている組織能力」は、基本的には地域ごとにおける初期条件や経済環境などによって影響を受けた共通体験により形作られる、と述べています。
例えば日本の製造業では、戦後の成長期に、人手やリソースなどの不足する中で競争・成長する必要があったために、長期雇用、長期取引などが根付き、いわゆる「あうんの呼吸」だったり、情報共有だったり、緊密な連携が必要になり、統合能力や調整力を得意とする組織になっていった。また、アメリカの場合は、移民の国であるため異なる文化を持つ人たちが協調するために、明確なルールを定めることが必要で、そのルールの元で能力を発揮することで成功していく、という社会的背景があり、明確なルールと役割分担決めて生産を行うタイプのモジュラー型の生産に強い、と述べています。また、1章を割いて論じられている中国は、安価な(ただし高度でない)労働力をほぼ無制限で供給できるような環境があり、労働集約的なモジュラー型製品の生産に向いていると述べています。

このようにそれぞれの地域においてそれぞれの過程を経て形成された組織文化に基づく組織能力があり、それにマッチしたアーキテクチャを持つ製品を扱うことで競争優位を確保できる、と主張しています。


中国脅威論が叫ばれて久しいですが、労働集約的なモジュラー型製品についてはすこぶる強いが、擦り合わせが必要な製品や、現場のもの造り能力がものをいう製品の生産では、現時点では日本は中国よりずっと先進的であり、確かになんでもかんでも中国が脅威だと主張するのは感情的な反応でしょう。

また、競争力と収益力を混同した議論が行われていて、経済環境の変化などによって収益力が下がると、日本の製造業のもの造り能力(裏の競争力)まで下がってしまったように誰もが勘違いして、日本製造業悲観論的な状況になったこともありますが、実際は裏の競争力は高いレベルで維持されていて、ただし、表の競争力が弱いので、収益になかなか結び付きにくい、という状況に陥っていると述べています。


ここで筆者が提唱しているのは、「強い工場・弱い本社」から「強い工場・強い本社」への転換ですが、ヨーロッパのようにデザインやブランド構築力を中心にするのでも、アメリカのような発想力・構想力でもなく、裏の競争力を地道に強化してきた日本なりのアプローチを提唱しています。これが、「現場発の戦略論」という本書の骨子になっている主張です。
ここで提案しているのは、「アーキテクチャの位置取り戦略」という考え方です。


(あとで追加)


全体に、「もの造り現場」に対する熱意と愛情が随所に感じられて、熱い思いを感じることができます。また、「もの造り」に対する認識の枠組みや捉え方についてとても論理的な考察が行われていて、非常に有用な知識とすることができるでしょう。

「もの造り」にかかわる人は、「もの造りとはなにか」を深く考える上での必読の書と言っていいでしょう。お勧めです。

「日本のもの造り哲学」 マインドマップ

「行動経済学入門」

なんとなくAmazonを見てたら面白そうな本があったので、読んでみました。

行動経済学入門
行動経済学入門
posted with amazlet on 07.11.11
多田 洋介
日本経済新聞社 (2003/12/11)
売り上げランキング: 24427

古典的な経済学では、人間が
・合理的 (間違いをおかさない)
・自制的 (計画どおりに行動する)
・利己的 (自身の利益のみを追求する)
といった行動特性を備えた存在(ホモ・エコノミカス)である、という仮定のもとに、経済の動きを分析しています。
このような単純なモデルで人間の行動を表現するほうが、経済や社会現象を分析したり、数学的な表現が容易になる、というのがその理由の1つと考えられますが、実際の人間はそんなに合理的ではないし、自制的でもない存在で、いつも利己的に行動するわけではありません。
こういった複雑な人間の行動が実際の経済には大きな影響を与えている可能性があって、それらを心理学や認知科学などの成果を経済学に導入することで、実際の経済的な現象をより論理的に説明できるようにしよう、というのが行動経済学の試みで、比較的最近盛んになってきている分野らしいです。

僕自身は古典経済学の知識すらあまりない経済学素人なのですが、人間の合理的でない行動について、それらがどのようなものでどういう傾向があって、どのようなモデルとして表現できるのか、という心理学的や認知科学的な側面にはとても興味があります。そして、それらが実際に、最も身近で重要で現実的な経済活動に対してどのように影響を与えるかということを観察するのは、人の行動を理解する上でとてもわかりやすい(実験などで実証しやすいし、自分でも実感しやすい)のではないかな、と思って興味深く読みました。

構成としては、人間の合理性については、ヒューリスティック(経験則)な手法(近道選び)における特徴、プロスペクト理論による分析を通して、自制的な面については双曲的割引モデルによる分析、利己的な面については相互応報的な行動についての分析を行いながら説明しています。また、一部の非合理な投資家の行動がどの程度全体に影響を与えるのか、という点についても分析しています。

こういった内容についてはほとんど知識がなかったのでどれもとてもおもしろかったのですが、特にヒューリスティックな判断手法の特徴とプロスペクト理論は興味深かったです。

我々がよく行うヒューリスティック(経験則)な判断における方法の種類には以下のようなものがあって、それぞれ身近な例や実験の結果が示されていて、それらがどういう影響を与えるかという分析がされています

・代表性ヒューリスティック - 典型的と思われるものを判断に利用すること。直観的な判断に基づいて代表値を設定して、主観的な法則を導き出しがち。
・利用可能性ヒューリスティック - 手近にある情報が判断の材料として優先的に利用される。考えられる可能性をできるだけ列挙するとか、思考実験、記憶構造に偏りがあることを意識する、などによりバイアスを減らす。
・固着性ヒューリスティック (アンカリング) - 最初に示された特定の数字などが印象づけられること。人間の思考はある出発点かを基準としやすい。また、設問に答えを求めようとする傾向があるので、設問に含まれる情報に影響される。

プロスペクト理論は、従来の期待効用仮説に対応する考え方です。
期待効用仮説は単純に言うと期待値の最も大きな選択肢を選ぶというものですが、プロスペクト理論では単純な期待される利得のみではなくて、発生する結果に対してどの程度の満足度を得るか、という点を評価している点が特徴です。満足度には
・出発点からの変化が重要
・利益に比べて損失は2倍
・わずかな確率であっても発生する可能性があるケースを強く意識する
といったようないくつかの特徴があります。

いずれも、実験などで観測されてた結果から検証されたものですが、自分の行動を考えてみても割と納得できそうです。

人間の思考に特徴や一定の法則があると理解して心にとめておくと、日常生活でいろいろな判断をするときにより正しい判断をするのに役立つかもしれないですね。

行動経済学入門 MindMap

「ポーター教授『競争の戦略』入門」

企業戦略、経営戦略で有名なポーター教授の「競争の戦略 / Competitive Strategy」を易しく読めるように分かりやすくまとめた本です。
「競争の戦略」といえば、競争戦略を策定する上で重要な業界分析の基本として、業界の競争要因を定義した「Five Forces」というフレームワークが有名ですね。

「競争の戦略」を読んだことはないのですが、とてもわかりやすくまとめられているように思います。具体的な例が示されているところも多くて、イメージしやすく分かりやすいです。

企業戦略にかかわっているいないに関係なく、企業活動の環境や、それを構成する要素や、影響を与える要因にはこんなものがあるんだなぁ、と眺めてみるだけでも役に立ちますし、そういう枠組みがあればそこから考えを発展させていくこともそういう知識がない場合に比べて遙かに容易になるので、一度は目を通しておくと役に立つと思います。

ポーター教授『競争の戦略』入門 MindMap(作成中)

ポーター教授『競争の戦略』入門
グローバルタスクフォース
総合法令出版 (2004/01)
売り上げランキング: 6051

「考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則 / Logic in Writing, Thinking and Problem Solving」

最近本があまり読めてませんが、休日を利用して1冊読みました。

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則
バーバラ ミント Barbara Minto 山崎 康司 グロービスマネジメントインスティテュート
ダイヤモンド社 (1999/03)
売り上げランキング: 460

ロジカルシンキングに関しては必読と言われている名著で、某研修で薦められてた本です。
論理な思考・表現、問題解決の基本的な原則と考え方、技術について解説した、非常に有用な本です。知的活動を行う全ての人が読むべき本だと思います。

・自分の考えを、トップに主題を置いたピラミッド構造で構成し、表現すること
・それぞれの要素をMECEに、上位の項目が下位の項目の要約となるように構成すること
・同じ上位の要素の下位の要素は、論理的に正しくグループ化され、適切な順序で表現されること
といった形で、整理していくことで、自分の考えを整理し、かつ分かりやすく表現できる、というものです。

得られた知見はたくさんありますが、個人的に一番印象的だったのは、「白紙の主張を避けること」というものです。
例えば、

xxxxには3つの問題点がある
1. xxxxxx
2. xxxxxx
3. xxxxxx

この場合の上位の主張となる「xxxxには3つの問題点がある」という部分は、実は全く意味がない白紙の主張で、読み手にこの下位で何が言いたいのかを伝えることができず、それに対する興味を持たせることができません。それだけでなく、下位で述べている一連の行動や考え方から推測される結論を導くための思考を放棄することになり、自らの主張を検証することや、そこからより考えを広げていく、あるいは絞り込んでいくための機会を自ら失ってしまうものである、という指摘。

これにはものすごく納得させられました。こういうまとめ方をしている文章はよく見かけるし、多少違和感を感じることがないではなかったけど自分も習慣的によく使っていました。

確かに全く意味のないまとめ方ですよね。その複数の問題点があるということに対して、つまり何が言いたいのか?何を主張したいのか?ということを要約によって明確にしないと意味がないし、また逆に、そういう要約ができるような論理的なグループ化をしなければならないってことですね。


思考方法の例などは多く載っているのですが、結構複雑な部分もあって1度読んだだけではしっくりこない部分もあると思いますが、何度も読んで理解することで思考力、表現力が格段に違ってくると思います。

考える技術・書く技術 MindMap(作成中)

「銃・病原菌・鉄―1万3000年にわたる人類史の謎」 Jared Diamond

1998年にピューリッツアー賞を受賞した人類史の謎に迫る名著。
原題は「GUNS, GERMS AND STEEL : The fates of Human's Societies」

全てはニューギニア人のヤリの素朴なこの疑問から始まりました。

あなたがた白人は、たくさんのものを発達させてニューギニアに持ち込んだが、私たちニューギニア人には自分たちのものといえるものほとんどない。それはなぜだろうか?

ここから著者は、現代世界の不均衡を生みだしたものを、人類が誕生してからの歴史を様々な観点から分析することで解き明かしていきます。

その分析は、データや、データによる推測にのみ基づいて、極めて客観的、論理的、中立的。
遺跡などが発見されておらずデータが存在しないために推測するしかない部分も多くありますが、(完全に納得できる理由かどうかはともかく)全ての因果関係を論理的に飛躍することなく、偏見に基づくことなく、とことん突き詰めていこうとする試みは、それが正しいとわかっていても実際にはとても難しい作業です。その一貫した姿勢が内容に説得力を与えています。

結論としてごくごく簡単にまとめると以下のようになるでしょうか。

  • 農耕・家畜化に適した種が多く存在する地域においてより早い時期に、より多様な種の栽培、家畜化が開始された。
  • 家畜化に適した馬が自生していた地域では、馬を家畜化し、後世における戦争時に馬の利用の有無による戦力の差に大きな影響を与えた。
  • 東西に延びる大陸は、同緯度地域に存在し、地形的な障害や気候の違いによる農耕家畜化の障害にもなりにくかったために、農耕家畜化技術、文字、技術などの伝搬を容易にした。
  • 農耕社会の成立と農耕技術の発達は、食糧生産性の向上に寄与し、余剰食糧の確保を実現し、それにより食糧生産に従事しなくてよい人々の存在を可能にした。
  • 食糧生産性の向上は人口の増加、稠密化に貢献した
  • 人口の稠密化、動物の家畜化は疫病を発生させたが、そのために人間はその病原菌に対する抵抗力を持つことができた
  • 食糧生産に従事しなくてよい人々は、社会の支配・管理、技術発達などに貢献する食糧生産以外の役割を持ち、それらにより階層化された大規模社会が実現され、技術開発がすすめられた。
  • 階層化された大規模社会では、文字が発明される社会も発生した。
  • 技術開発により、銃・鉄剣、外洋船などの技術を発展させた。
  • こうした状況が地域による要因・条件により異なることで、持てる地域、持たざる地域の差ができた。

銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎
ジャレド ダイアモンド Jared Diamond 倉骨 彰
草思社 (2000/09)
売り上げランキング: 388
銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎
ジャレド ダイアモンド Jared Diamond 倉骨 彰
草思社 (2000/09)
売り上げランキング: 950
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「問題解決力を鍛えるトレーニングブック」

買った憶えはないのだけど、家にあったので読んでみました。

問題解決力を鍛えるトレーニングブック
奈良井 安
かんき出版 (2002/04)
売り上げランキング: 19076

前半の理論とかツールなどの部分はかなり基本的な内容。
ただ、ページの半分以上を割いているセミナーで実際にやっているような内容の部分は、なかなかよいかも。
内容はそんなに複雑でも難しくもないけれども、案外簡単な事すらできていなかったりすることは往々にしてあるから。

問題解決力を鍛えるトレーニングブック Mindmap

FreeMindメモ

MindMapを各ツールFreeMindのメモ

FreeMind ヘルプ
MINDMAPS

「ゲーム理論入門」

ゲーム理論入門
ゲーム理論入門
posted with amazlet on 06.10.01
武藤 滋夫
日本経済新聞社
売り上げランキング: 21,506

本屋で見つけてなんとなく興味を持ったので読んでます。
数式とかが結構出てくるのでぱっとみはとっつきにくいけど、いまのところそれほど難しくはないのでなかなか楽しめます。

まだ途中ですが、FreeMindでマインドマップなんかを使って整理しながら読んだりしてます。結構使いやすくていいです!

ゲーム理論入門 マインドマップ